●会社プロフィール
総務部 情報管理グループ
チーフ 横田知弥 さん
当社は、総合印刷の会社です。印刷と名の付くものは何でもやりますし、特にカテゴリーは決めていません。ただ、本社所在地が証券会社の集まるエリアに近いこともあって、お客様には金融関連の会社が多いですね。中には大手企業もあり、そちらでメールの導入が進んだことが、当社のメール導入のきっかけとなりました。お客様側で導入されると、「伊坂さんはメールでやり取りできないの?」という話にどうしてもなりますし、営業担当からの要望の高まりを受けて、2002年にメールを導入しました。 印刷会社は原稿データをお客様やデザイン会社とやり取りするのが主な仕事です。連絡は電話とFAXが中心、時には直接受け取りに行く、という従来のやり方に比べて、全てがパソコン上で完結するメールの導入効果は非常に大きかったです。
「isaka.co.jp」というアドレスは、メール導入時から使用しています。2002年というと、インターネットやメールがやっと中小企業に普及し始めたくらいの時期です。当時、中小企業の多くはプロバイダのメールアドレスを使っており、社員全員がアドレスを持つことはできず、せいぜい部署毎に1つという感じでした。当社の場合は、1998年に社長が将来を見越して「isaka.co.jp」という独自のアドレスを登録していたので、そうした不便さとは無縁でした。独自のアドレスにも様々な種類がありますが、その中で「co.jp」を選んだのは、大手企業でもよく使われていることから「確実なものを使っている」というアピールになる、というのが大きな理由でした。実際の活用は4年後となりましたが、アドレスは早い者勝ちなので、登録しておいて良かったですね。
ホームページの導入は、「営業ツールとして必要」という社内の要望がきっかけでした。2003年に作った最初のホームページは、取扱商品の紹介がメインのシンプルなものでしたが、思わぬところから新規の問い合わせや見積り依頼が来るようになるなど、反響は大きかったです。現在のホームページは2007年にリニューアルしたものです。最初のものから数年が経過して、若干古さを感じるようになったことが大きな理由でした。
営業担当の要望から生まれた印刷設備紹介コーナー
リニューアル時には、印刷設備を紹介するコンテンツを追加していますが、これは営業担当からの要望で生まれたものです。新規のお客様からすると、伊坂美術印刷ってどんな会社だろう、とまず思いますよね。そのときに、ホームページがあれば必ず見るはずですし、そこに設備の情報が掲載されていれば、「なかなか設備が揃っているから、大抵のことはできそうだな」と感じてもらえる良いアピールになります。ですから私は、ホームページは名刺代わりの役割を果たしてくれるものだと考えています。営業担当としても、「詳しいことはホームページを見てください」と言うことができますしね。
「co.jp」は、日本の会社でなければ登録できないアドレスです。個人では取れない。「co.jp」を持つことで、「日本の、こういう組織に属しています」ということが一目で分かるわけですから、信頼感があります。 また、「うちはきちんとした会社です」というアピールにもなるのではないでしょうか。これは個人的な意見ですが、中小や新設のデザイン会社から売り込みを受けるときにも、「co.jp」のアドレスを持つ会社には好印象を受けます。仕事と直接関係する部分ではありませんが、「自社が外からどう見えるか」を意識し、きちんとした組織であることを証明するアドレスを登録している姿勢は、大きなアピールになります。特に、相手が当社と同じ中小企業だからこそ、その意気込みはよく分かる。これからの企業には、そうしたある種の「気づかい」も必要なのではないかと思います。